スピルバーグの新作映画のキャストの発表があった。タイトルは「さゆり」京都祇園の舞妓の話。さゆり役にチャン・ツィイー、さゆりをいじめる芸妓役にコン・リー、さゆりが慕う先輩役にミシェル・ヨー。渡辺謙にとってハリウッド3作めの作品。
と報道はこれだけ。なんかおかしくないか。主演の舞妓の役もいじめ役も先輩役もすべて
中国人じゃないかー!
LAでいつも感じるのは日本人役のオーディションがあっても受けに来るのはせいぜい
日系アメリカ人ぐらい。
筋金入りの日本女性や男性の受験は皆無に近い。日本にも素晴らしい俳優は沢山いる。
伝統的日本の作法や武道を極めた役者もいる。そして多くの俳優たちがハリウッドの
映画に出演したいと思ってはいるはずだ。
なのにハリウッドの日本人役をいつも中国人や韓国人に持っていかれるのはなぜだ。
そこには英語能力のハンディと自分をアピールする力が極端に不足しているからだ。
しかし英語力でもかなりいけてるはずの別所哲也、加藤雅也、彼らはハリウッドを目指すも
成功したとはいいがたい。別所は90年の「クライシス2050」のSF映画でチャンスを掴むも
今はハムのCMとリポータとしての仕事が有名。
加藤雅也は藤原紀香と浮名を流したものの泣かず飛ばず。
名前を知っている人の方が珍しくなってきた。
特に加藤は演技力、馬力、見た目も抜きん出ている。
なぜだめなのか。
僕はあるアメリカ人に聞いた事がある。日本人のいわゆるイケメン系の顔はアメリカでは
アウトらしい。なぜか。アメリカ人からみるとラテン系、いわゆるメキシカンかプエルトリカン
のいい男に見えるからなんだそうだ。
この系列の顔に対しアメリカ人は生理的に無意識に拒否反応が出るらしい。
逆に彼らの典型的な理想はロバートレッドフォード、ブラドピット、リチャードギアの
WASP系らしい。
渡辺謙は珍しく日本男性美形として受け入れられた。
僕としては松田優作が果たせなかった夢を彼に叶えてもらいハリウッドで大成功を収めてもらいたい。
僕渡辺謙には007シリーズでぜひ悪役をやってもらいたい。頑張れー渡辺謙