ギャンブルで儲ける期待値=勝ったときの利益×勝つ確率
年末ジャンボ宝くじ(1枚300円×1千万枚発行)
それぞれの等の期待値を合計すると期待値合計は135円になる。
宝くじ(1枚300円)の期待値合計が135円ということは、発売された宝くじをす
べて買い占めたとしても、実際には購入額の45%分(135円÷300円)しか賞金と
して戻ってこないことを意味している。
いいか。集まった金の65%をまずかすめとってそれから賞金を分配するんだぜ。
昔自分のマイホームを処分してそのお金全額で宝くじ買って結果はあたり合計50万円だったあほなおやじがいた。
これは宝くじ販売によって得られた収益
金が各地方の公共事業に使われているためだが、「このお金公共事業に使ってほしいな」っておめでたい奴はいないだろう。純粋な“ギャンブル”として宝
くじに賭けるのであれば、実に割の合わない勝負であることが理解できる。
優秀なビジネスマンなら絶対しないビジネスだ。
ある計算では2億円が当る確率は歩いていて落ちてくる隕石に当る確立よりも
低いそうだ。
賭け事の世界では胴元が賭け金から徴収する手数料のことを「テラ銭」と呼ぶ
が、これは昔の博打が寺を借りておこなわれていたことに由来がある。テラ銭の
徴収方法はギャンブルの種類によっても異なるが、これを徴収する胴元だけは、
勝敗に関係なく、参加者や賭け金の規模が大きくなることによって、自動的に収
益が増えていく仕組みになっている。
近年では競輪や競艇、競馬など公営ギャンブルの人気が衰えつつあるが、これは
売上金からの払い戻し控除率(いわゆるテラ銭)が25%と、運営側のぶんどる取り分がと
ても高いことにも理由がある。長年にわたって公営ギャンブルに通い続けている
熱心なファンほど損が蓄積されていく。さらに、スポーツ振興くじ「toto」の払
い戻し控除率(テラ銭)に至っては55%、宝くじと同水準である。このテラ銭の
高さから判断して、今まで熱くなってたギャンブラーであれば「toto」に毎週投票することの
ばかさ加減に驚くはずだ。また馬券売り場にはまるで人生の敗北者みたいなのばかりたむろしている様子は西洋では考えられない。
こんなうまい商売をお上は独占するのか。ギャンブルする金があったら寄付してな。