今まで検討してはボツにしてきたビジネス企画は星の
数ほどある。
ある主婦が昼に家にいて家事をしている。
電話が鳴る。当然出るて「ハロー」とか「ディスイズ~」と
話す。すると向こうが一方的に話す。不思議に思い誰が
かけているのか聞こうとしても話し続けるだけ。
「ハロー、ハロー、フー・イズ・ディス・コーリング?」
(どちら様でしょうか)と言っても話続けている。
内容はこんなもんだ。
「今まであなたはいくつのダイエット法を試してきましたか。
効果が無い、続かないで全て放り投げてきませんでしたか?
この電話を受けたあなたは超ラッキーな方です。
一日2錠飲むだけで一切の脂肪を吸収しないで体外へ
排泄できる画期的なサプリメントを今ならたった$200で
お届けできます。今から3時間以内の申込みならんなんと
$100であなたのものに!」
それからこんなのもある。
「今回ニューヨーク州上院議員選挙に民主党から立候補したジョン・スミスです。
私は雇用を拡大し景気を減速させる共和党の増税案に断固反対します。
あなたの一票はこの州を生まれ変わらせる大きな力となります。」
てな調子。
これらが全て録音テープなのだ。コンピュータに予め膨大な
電話番号リストがインプットされていてパソコンが一斉に
片っ端から電話をかけていくのだ。
そして相手が電話にでると予めセットしてある録音テープが
スタートしてそれを出た相手に聞かせるのだ。
俺はこのシステムを日本に持ち込んでみるか考えた。
人件費はかからないし即ゴミ箱に行くDMより効果があるように
思えた。必ず相手に広告の録音を聞かせる事ができるからだ。
俺が現在持っているサーバーの一部を日本へ運べばすぐに
スタートできそうだった。
でもそれは間違いだった。ある休日の昼間、久々に徹夜明けで
泥のように眠っていた俺を電話のベルが叩きおこした。
相手は録音テープだった。
このわざわざ取った電話で聞かされる録音テープは
ハンパじゃなく腹がたつのだ。
そしてむしろその商品をこんなマーケティングをする会社を
恨むようにさえなるのだ。
広告費を使ってむしろ逆効果なのだ。
すぐにアメリカでのこのシステムのレプテーション(評判)を
調べてみた。
それはとにかく最悪だった。
特に忙しくしてる時にかかった電話がこれだと許せないらしい。
法律で規制する方向で動いているとの情報もあった。
しかしこのシステム、一時はアメリカで大流行したんだ。
結局ボツにしたがいろいろ勉強になった。
俺が企画実行するCMはまだまだ後の話だった。
こうやってアメリカのものをひとつひとつ日本マーケットに
向くか検討していく事は本当に楽しい。
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