ロッキーさんに手伝って欲しい事があると言われた。
全米白血病協会の寄付を企業から集めて欲しいと言われた。
アメリカでは白血病への骨髄バンク活動が盛んでその募金集めに
ロッキーさんは奔走していたのだ。理由を聞くと大事な女性をかつて
白血病でなくした事があったらしい。
私は可能なかぎり寄付を日本企業に募った。
そんな甲斐あってロッキーさんはその年の功績が認められ
白血病協会の「マンオブザイヤー」に選ばれた。
その表彰式にぜひ来て欲しいと言われた。
受賞パーティーはあのプラザホテル。映画「華麗なるギャツビー」や「クロコダイル
ダンディー」「ホームアローン」「ケインとアベル」で登場する一台クラシックホテルだ。
当日タキシードブラックタイで向かった会場には去年のイヤーオブザマンがいた。
なんとCNNの創業者テッドタナーがいるではないか。ロッキーさんから紹介を受けたタナーさんと話がはずみ廊下でも話す事ができた。
もう感激でめまいがしそうだった。
テッドタナー
父親が事業に失敗しピストル自殺を遂げている。ゼロから事業を立ち上げ
やがてはニュース専門テレビ局をアトランタに設立し世界中にCNNの名前を
刻み込んだのは84年のスペースシャトル墜落事故の映像、湾岸戦争で名をあげていく。
ジェーンフォンダの旦那でもある。
オーストラリアの企業乗っ取り王としてテッドと並んでマスコミの世界に君臨する冷血な事業家。
僕は起業する前に何冊も彼の本を読んでいたのでその彼が目に前にいることに
感動でやっぱりめまいがした。
ニューヨーク。なんてすごい街なんだ。