初めてニューヨークに来たのを覚えている。
到着は深夜だった。サンモリッツというクラシックなホテルの
階数はかなり上のほうだったので
窓から見える摩天楼の夜景を楽しみにしていた。
あれーしかし窓の外が真っ暗だ、あれーおっかしいぞー
おっかしいなーがっかりだと思いながら眠ってしまった。
翌朝目が覚めて驚いた。窓から一面に広がるのは緑の
生い茂った森が一面に
みどりの絨毯のように拡がっているのだ。
セントラルパークに面した部屋だったのだ。
大きい長方形の形でまるでそこだけビルを刈り取ったように大自然の
公園がありビルの境界線が綺麗に整列して公園を見下ろしている。
ニューヨーク最初の朝はこの景色を見ながら朝食を取る事にした。
後年、在住するようになってからは休める日には自宅のアッパーイーストの
マンションからメトロポリタン美術館のサンルームを経由して
南下すると森がきれて芝生のとてつもない広場が広がる。
ここから見る景色は芝生の壮大な広場、生い茂る森その上に摩天楼。
景色は大自然と大都会の超アンバランス。
このコントラストは世界でもここだけだろう。
この公園の一番好きな理由がこれだ。
ロンドンのハイドパークやパリのチェルリー公園よりも好きだな。
乗馬の心得があれば馬もレンタルして公園を走る事もできる。
ただ最近はいたずらしてパチンコで馬を狙って打つ奴がいて
馬が驚いてスタンドするから危険なんだよね。
観光の人はレンタル自転車をぜひ借りてみて。歩く速度も
自転車の流れる緑の景色も魅力的。
公園にはリスが沢山いる。餌を与えると来るのだが安全と分かると
巣に向かって鳴いて呼ぶと子リスが何匹も現れる。
とにかく可愛いよ。
注意するのは直接手の平から餌を与えない事。
狂犬病を持っているという説もあるからなんだ。
公園のベンチは切れ目なくズーッと続くベンチロードがある。
日本みたいにどこのベンチ空いてないなんて事はない。
ここで日本から来た手紙を封を開けて読んだり、手紙を書いたりする。
この公園を通ってタイムズスクエア近くのシェラトンホテルの
プールで泳ぐのが楽しい。
その後は泳ぎ疲れて気持ちいい疲労感を持ちながら滝の流れる
オープンカフェでランチする。
午後はフリマとかをぶらぶらして帰る。
ここの公園にはとにかくでかい岩がある。それらは聞く所によると
大昔、氷河期の頃、氷河に乗ってカナダあたりから毎年数10センチずつ少しずつ運ばれてきたものらしい。
ここは戦場のマンハッタンにあるオアシスだ。
ひととき戦士の喉を潤しておくれ。