NYのカウントダウンのイベントはタイムズスクエアがなんと言っても大きい。
「リンゴが落ちて新年になるんだ」って英語で聞いたけどなんのこっちゃ?
と思ってた。
要はタイムズスクエアのタイムズビルにカラーの電光表示板があって
そこにアニメのリンゴが現れてその映像が下の方に落ちて
「HAPPY NEW YEAR!」って出る事だったんだ。
12月31日の大晦日にそれが見れる場所に行くのは大変なんだ。
最初は夕方出かけてタクシーが一切拾えずやっと地下鉄でたどり着いても
もうその場所のずっと何ブロック手前からバリケードで警官が行かせてくれない。
やがてそのあたりも大群衆で芋洗い状態。カウントダウンが始まるとそこらの信号や
標識に皆よじ登り始める。NY中の連中が声を揃えて数字を数える。
「5」・・・・「4」・・・・「3」・・・・「2」・・・・「1」・・・・「0」!!!
新年に変わる瞬間、隣の人にキスしていい事になってるらしい。俺はしないけど。
紙吹雪とクラッカーが鳴る。叫び声が空にコダマする。すごい数の花火が上がる。
船の汽笛が響き渡る。
群集が動くたびに人の波に飲み込まれそうになる。
誰が抜いたか知らないがシャンパンのしぶきが降ってきて頭が濡れてしまう。
この騒ぎ方は凄い。クリスマスは直前まで盛り上がりそしてクリスマス当日は
街はゴーストタウンになってしまう。
俺は仕事の途中夜食買いにスーパーに寄って買い物してがだーれも客はいなかった。
寂しかったー。クリスマスが忙しいなんて普通の女性はどうしても理解して
くれないんだよね。
再び新年の話。新年と共にマラソン大会がセントラルパークでスタートする。
それも仮装してのマラソン大会なのだ。
熊が走っていたり、蜂が走ったり、フランケンシュタインが走っていたりする愉快な
大会だ。
道行く人、すれ違う人、エレベーターに乗る人、知らない人どうしでも「ハッピーニュー
イヤー」と声を掛け合う。
これが実に気持ちいい。
夜を徹して御祭りは続く。
元旦はニューイヤーズデイでお休み。日本と違うのは正月が無い事。
いきなり2日から通常営業。新年の挨拶周りも無い。いきなり正常仕事。
これが日本人には奇異らしい。
でもサラリーマン時代は正月が嬉しかったが、経営者の立場から言うと
クリスマスの盛り上がり、年末年始の休み、2月の短いとこ、ゴールデンウイーク、
お盆や夏休み、代休連休だらけの月はほんとに嫌いだ。
オフィスの家賃や人件費は容赦なく一ケ月分かかるし、短い2月だってすべて
一ケ月分かかる。こちらの銀行はやっていても日本の銀行は休みなんだ。
休みなんか無くなってくれー!って叫びたいが心の中だけにする。
経営者になって180度変わってしまった。経営者は好きな時に好きなだけ休める。
なかなか難しいけど。
普通の日本人はクリスマスをNYで、正月を日本で過ごすのが理想のパターンだぜ。
新年の瞬間!
30秒前