土曜日の夜11時30分からの番組でサタデーナイトライブというテレビ番組がある。
この番組はかなり古くから続いている人気コメディ番組だ。
エディーマーフイーやダンエイクロイド、ジョンベルーシなどはこの番組から
巣立っていった。
今面白いのはブッシュ大統領とケリー候補の物まねなんだ。
しゃべり方や表情がそっくりでとにかく笑える。
ケリーのいつもの口癖。言葉のケツにかならず「アイ・ハブ・ア・プラン」と言うのだ。
ケリー候補はロングフェイスだが英語でロングフェイスとは「まぬけな」と言う意味も
ある。
前回の大統領選挙では第1回めゴアはブッシュを徹底的に論破した。
しかしアメリカ人が投票するのは頭のいい候補に投票するのではない。
ゴアの討論会の最後の勝利に酔ったポーズが国民の反感を招いたとも言える。
かつて16年前、民主党から大統領候補としてデュカキス候補が立った。
俺は彼の演説を聞いた。「自分の祖父の時代にギリシャから移民してこのアメリカにやってきた。
自分も子供の時に凄まじい貧しい中で苦学してきた。でもそんな貧しい中でも
私は大統領候補にまでなれたのだ。これがアメリカなのだ。
アメリカという国の素晴らしさなのだ。」聞き取れた内容でこんなだった。
聴衆はけっこう泣いていた。
しかし彼は負けた。
アメリカ国民は同情はしても投票はしないのだ。
ケネディは言った。「私がもし大統領になったら、あなた方国民へ今以上に犠牲を強いる。
このアメリカという国の為にあなたの犠牲を強いる。
私はあなたの財布に訴えかけているのではない。
私はアメリカ人としてのあなたの誇りに訴えているのだ。
国があなたに何をしてくれるかを問うな。
あなたがこの国に何が出来るかを考えてくれ」
これを聞いてアメリカ人はムラムラっと燃えたわけだ。
人間は同情や憐憫よりも誇りに訴える方が心が動くのだ。
小学校時代からケネディの本ばかり読んでいた。
あのころの大統領選挙と比べると今は単なる中傷合戦だな。
でも俺は今回はケリー・エドワードを応援している。