ここからはかなり刺激がきついので気が弱い方は読まないでくれ。
ある日、日本へのプレゼントでサリーを探していて偶然にある商店街の通りに
通りかかった。
その通りには子供達が通行人が通る脇にずらりとたって物乞いをしている。
この光景自体別に珍しいものではない。
ふと子供ひとりひとりを見た時に俺は驚いた。全員が奇形児か奇病があるのだ。
片足だけが丸太の様に太く足の付け根から灰色になり皮膚が固まっているのだ。
「象皮病」という象の足みたいに皮膚が変質する。曲げる事もできない。
松葉杖をついていた。
目が真ん中にひとつだけの子供がいた。
口の顎が割れてよだれが流れっぱなしになってる子供がいた。
脇からもう二本の腕が左右に生えていて4本の手で物乞いをしている
子供には人だかりができていた。
指が多い、足りない、背骨が曲がっているなんて不通にいる。
かえるみたいに目が離れている子供もいる。
皆がここにあつまり物乞いをする通りで有名らしい。
そして彼らが皆それでもくったくのない笑顔を絶やさないのだ。
しかし同じ生をこの世に受けながらこんな宿命を背負背負わなければ
ならなかった彼らが可愛そうで可愛そうで涙が止まらなかった。
五体満足に生まれ日本という先進国に生まれ環境に恵まれて
育った自分の人生に果たして不満や文句など語っていいのだろうか
と思った。
身体を締め付けられるような憐憫と感謝の感情でその夜は眠る事ができ
なかった。