次の国際電話の新商品として画期的なものを思いついた。
国際電話を完全に無料にするのだ。頭おかしくなったのかと
またいろんな人に思われたなあ。
からくりはこうだ。1分45秒無料で話して通話が途切れ15秒の
音声CMが聞こえてくる。CMが終わればまた1分45秒の通話ができる。
この音声CMを聞いてくれるかぎり最高15分までは無料で国際電話が
かけられる仕組みだ。
名付けて「CMフォン」だ。CMフォンを利用したい人は予め登録をする。
それには氏名、年齢、住所、職業、年収、趣味、次に買いたい物などの
アンケートに答える。
これを大勢集めて大きなデータベースにする。
従来のテレビではCMを見ていなかったり
目をそらしてしまい広告効果としては視聴率に頼るしかない。
そしてあらゆる広告の効果が半減してきた。特に若者のテレビ離れは加速している。
CMフォンは受話器に耳をあてたままCMを聞くので集中して広告を聞いてもらえる。
さらにピンポイントの広告がうてる。
例えばゴルフショップが東京西部の30~40代の男性のゴルフの趣味の人で
年収600万円以上の人だけに広告をうつことができるのだ。
この発想をすぐに技術スタッフに可能かどうか、さらにうちの設備で可能か検討して3日で回答するように命令した。
3日後、プログラム的には現在のうちの技術力と設備で可能だとの回答があった。
俺は14日間で試作システムを作成するように支持した。
俺はプレスキットの用意を始めた。これで凄まじい値下げ競争に終止符をうてるなと
おもった。無料より安いものはない。
テレビだってNHKは料金を徴収している。民法はただで見られる。なぜか?
番組の間にCMが流れるからだ。番組制作費はスポンサーが出しているからだ。
電話だってそのシステムは絶対できるはずだ。俺はそう思った。
どうだい、世の中を驚かせてやるぜ
続く・・・・・